CR装置(Computed Radiography)

CR装置(Computed Radiography)

■ 概要

CR装置は、
イメージングプレート(IP)に蓄積されたX線情報を
レーザー走査によって読み出し、デジタル画像化する装置である。

撮影直後にリアルタイム表示はできない。

■ 基本動作

① X線照射
→ IP内部にエネルギーが蓄積(潜像形成)

② レーザー走査(輝尽励起)
→ 蓄積エネルギーが光として放出(輝尽発光)

③ 光電子増倍管(PMT)で検出
→ アナログ電気信号へ変換・増幅

④ A/D変換
→ デジタル信号へ変換し画像処理

■ 輝尽励起光

CRでIPを読み取るために用いるレーザー光。

He-Neレーザー
(ヘリウム・ネオンレーザー)

波長:633 nm
→ 赤色光

覚え方

励起 → REIKI → RはRED
→ 赤色 → 633 nm

■ 輝尽発光

励起光(633 nm)を照射すると、
IPから放出される光。

波長:約400 nm
→ 青紫色光

発光量は照射されたX線量に比例する。

覚え方

青紫 → 紫(し) → 400(しひゃく)

■ フェーディング現象

時間の経過とともに
IP内の潜像が減衰する現象。

つまり、

撮影後、時間が経つと画像情報は薄れる。

→ 速やかな読取りが必要。

■ イメージングプレート(IP)

輝尽性蛍光体

BaFX : Eu²⁺
(バリウムフルオロハライド:ユウロピウム活性型蛍光体)

X = Cl, Br, I

Cl:塩素
Br:臭素
I:ヨウ素

■ 発光の物理

X線照射で電子が捕獲中心にトラップされる。

励起光照射で電子が解放され、
再結合時に青紫光(約400 nm)を放出する。

有効発光時間:約2~3 μs

■ 光電子増倍管(PMT)の役割

PMTは

光 → アナログ電気信号へ変換し、増幅する装置。

A/D変換はその後段で行われる。

つまり、

PMT = 光 → アナログ信号
A/D変換 = アナログ → デジタル

役割は別である。

■ CRの特徴

・リアルタイム観察不可
・白色光照射で消去可能
・繰り返し使用可能
・広いダイナミックレンジ
・両面集光方式で検出効率向上

■ 国家試験重要ポイント

・励起光 633 nm(赤)
・発光 400 nm(青紫)
・フェーディング=時間減衰
・BaFX:Eu²⁺(Cl=塩素、Br=臭素、I=ヨウ素)
・PMTは増幅付きアナログ変換

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