2ピーク形装置
(単相全波整流装置)
⸻
① 定義
2ピーク形装置とは、
単相交流電源を全波整流してX線管に印加する装置である。
単相電源作動装置であり、
整流方式はグレッツ結線(ブリッジ整流)を用いる。
グレッツ結線とは、
4個の整流器(ダイオード)をブリッジ状に接続した全波整流回路である。
交流の正負両波を利用して、
一方向の脈流に変換する。
理解ポイント
半波整流では1周期に1回のピークだが、
グレッツ結線では1周期に2回のピークが生じる。
そのため、2ピーク形装置と呼ばれる。
⸻
② リプル百分率
リプル百分率:100%
単相全波整流では、
電圧は大きく脈動する。
そのため、
・波形の変動が大きい
・平均値と最大値の差が大きい
⸻
補足
高電圧ケーブルが長いほど
→ 静電容量が増加
→ 電圧波形が平滑化
→ リプルは低下する
また、
低管電流ほど
→ コンデンサ的効果が強くなる
→ リプルが低下する
⸻
③ 構成
・単巻変圧器
・タイマ回路
・高電圧変圧器
・整流器
・管電流調整器
・加熱変圧器
⸻
④ 各調整機構
● 管電圧の調整
高電圧変圧器の二次側タップを切り替え、
一次側電圧を変化させる。
⸻
● 管電流の調整
フィラメント加熱電流を変化させる。
→ 熱電子放出量を制御
⸻
● 撮影時間の調整
一次側電圧を加える時間を変化させる。
→ タイマ回路で制御
⸻
⑤ 単巻変圧器の役割
単巻変圧器は、
・電源電圧の調整
・X線管電圧の調整
に使用される。
⸻
⑥ 特徴まとめ
・単相電源
・リプル100%
・波形の脈動が大きい
・装置構成が比較的簡単
⸻
⑦ 国家試験頻出ポイント
・2ピーク=単相全波整流
・リプル100%
・管電圧はタップ切替
・管電流はフィラメント制御
三相装置
(多相整流装置)
⸻
① 定義
三相装置とは、
三相交流電源を用いて高電圧を発生させる装置である。
単相装置より電圧波形が安定し、
X線出力が大きい。
⸻
② 三相装置の種類
⸻
a)6ピーク整流装置
整流器:6個
リプル百分率:13.4%
6ピーク/周期
結線:一次側Δ-二次側Y
特徴:
単相よりリプルが小さい。
⸻
b)2重6ピーク装置
整流器:12個
リプル百分率:13.4%
6ピーク/周期
結線:一次側Δ-二次側Y-Y直列
特徴:
6ピークを2組使用するが、波形は6ピーク。
⸻
c)12ピーク整流装置
整流器:12個
リプル百分率:3.4%
12ピーク/周期
結線:一次側Δ-二次側Δ-Y直列
(二次巻線をY-Δ直列接続)
特徴:
リプルが非常に小さい。
⸻
③ 理解まとめ
リプルが小さい
→ 電圧が安定
→ 実効エネルギー高
→ 出力大

コメント