1. 若年性認知症の定義と背景
• 定義: 64歳以下(65歳未満)で発症した認知症を指す。
• 主な原因疾患: **「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」**が代表的である。
• 社会的特徴: 高齢者の認知症に比べ、仕事や家庭での責任が重い世代であるため、経済的・心理的な影響が大きく、特有の支援が必要とされる。
2. アルツハイマー型認知症(AD)
若年性・高齢期を問わず、認知症の中で最も頻度が高い。
• 症状:
• 記憶障害: 新しいことを覚えられない(エピソード記憶の脱落)。
• 見当識障害: 時間、場所、人物の順に分からなくなる。
• BPSD(周辺症状): 妄想、異常行動、抑うつなどが現れる。
• 画像所見(CT/MRI):
• 海馬の萎縮: 記憶を司る「海馬」や「側頭葉内側部」の萎縮が早期から認められる。
• 脳全体の萎縮: 進行に伴い、脳溝の拡大や脳室の拡大が目立つようになる。
3. レビー小体型認知症(DLB)
アルツハイマー型に次いで多い神経変性疾患。
• 発症年齢: 60歳以上に多い。
• 特徴的な症状:
• パーキンソン症状: 手の震え(振戦)、動作緩慢、歩行障害など。
• 幻視: 「そこに子供がいる」など、具体的で生々しい幻が見える。
• 認知機能の変動: 日によって、あるいは時間帯によって意識の明瞭さが大きく変わる。
• 画像所見の特徴:
• アルツハイマー型と異なり、**「海馬の萎縮が見られにくい」**のが大きな特徴である。
• 核医学検査(SPECT/PET): 後頭葉(視覚野)の血流・代謝低下や、心筋MIBGシンチグラフィでの集積低下が診断の決め手となる。

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