2026-03

基礎医学大要

[【呼吸器系】下気道と肺の解剖:ガス交換の舞台と構造]

気管・気管支から肺胞までの構造と「覚え方」1. 気管・気管支の走行と位置関係空気の通り道である気管は、食道の**前面(腹側)**に位置する。第4〜5胸椎の高さで左右に分岐する。【重要】右と左の形状差(語呂合わせ:ふたたんさんすい)右側の気管...
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[【呼吸器系】上気道の正常解剖:咽頭・喉頭の構造と機能]

1. 咽頭(いんとう):空気と食物の共通路咽頭は鼻の奥から食道の入り口までの管であり、上から順に3つの部位に分けられる。上咽頭(じょういんとう): 鼻腔の突き当たり、のどの上部に位置する。中咽頭(ちゅういんとう): 口を開けた際に見える部分...
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[【循環器系】臨床病理:代表的な心血管疾患の病態]

循環器疾患:心嚢液貯留と心タンポナーデ心膜腔(心臓を包む袋の中)に液体が溜まる現象を総称して「心嚢液貯留(しんのうえきちょりゅう)」と呼ぶが、その中で心臓の拍動が妨げられるほど圧迫が強まった状態を「心タンポナーデ」と定義する。1. 心嚢液貯...
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[【循環器系】刺激伝導系と生理:心電図との連動メカニズム]

心筋には、自律的に電気信号を発生させ、それを心臓全体に伝える専用の回路「刺激伝導系」が備わっている。この電気信号の流れを体表面から記録したものが心電図(ECG)である。1. 刺激伝導系のルート(電気の通り道)電気信号は心臓の上部から下部へと...
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循環器:機能血管と栄養血管のデュアルシステム

臓器を「工場」に例えれば、血管の役割が見える通常、臓器に向かう血管は「その臓器を生かすための酸素(栄養)」を運ぶ1種類だけだ。しかし、肝臓・肺・心臓という3つの巨大臓器には、役割の違う**「2種類の血管(デュアルシステム)」**が出入りして...
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[【循環器系】冠動脈AHA分類:1〜15番の厳格なる境界線ルール]

【鉄則】AHA分類は「数字の暗記」ではない。「枝(分かれ道)」を探すゲームである冠動脈の1番〜15番のセグメント番号(AHA分類)は、決して適当に長さを等分しているわけではない。すべての境界線には**「ここから〇〇枝が出ている場所」という明...
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[【循環器系】頭頸部の血管走行:脳を栄養する動脈ネットワーク]

循環器:頭部の血管走行とウィリス動脈輪【鉄則】「略図」を描ける者が画像を制する循環器の学習において、教科書のきれいな図を眺めるだけでは不十分だ。最も大切なのは、**「何も見ずに、白紙に血管のつながりを自力で描けること」**である。実際のX線...
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[【運動器系】臨床病理:代表的な骨・関節疾患の病態]

骨疾患(1):骨粗鬆症(こつそしょうしょう)【基礎解説】定義と特徴骨粗鬆症とは、骨を構成する「有機物(骨基質)」と「無機物(骨塩)」の両方の絶対量が減少し、骨の強度が低下して骨折しやすくなる疾患である。男女比: 男:女 = 3:7。圧倒的に...
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[【運動器系】筋肉の解剖:骨格筋の構造と筋収縮のメカニズム]

筋肉(1):筋肉の種類と構成【基礎解説】筋肉の3つの分類筋肉は「横紋(縞模様)の有無」と「自分の意思で動かせるか(随意性)」によって3種類に大別される。骨格筋(こっかくきん):横紋筋である。随意筋(自分の意思で動かせる)。骨に付着して身体を...
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[【運動器系】関節の解剖:形状分類と可動域の生理]

骨格・関節編(補足):関節の種類と分類【基礎解説】関節の分類(単関節・複関節)単関節: 2個の骨からなる関節。(肩関節、股関節など)複関節: 3個以上の骨からなる関節。**「肘関節(上腕・橈・尺)」「膝関節(大腿・脛・膝蓋)」**が代表格だ...