■ フィルム系・I.I.-DR・CR・FPDの比較
① ダイナミックレンジ(露光許容幅)
フィルム:1.5〜2桁
I.I.-DR:2〜2.5桁
CR:3.5〜4桁
FPD:3.5〜4桁
● 意味
強いX線から弱いX線まで、
白飛び・黒つぶれせずに情報を保持できる範囲。
● 解説
フィルムは特性曲線がS字のため許容幅が狭い。
CR・FPDは広く、再撮影率が低下する。
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② 線量に対する直線性
フィルム:悪い
I.I.-DR:比較的良い
CR:良い
FPD:良い
● 意味
X線量と画像信号が比例するかどうか。
● 解説
フィルムは中間濃度域のみ直線。
デジタルはほぼ直線関係。
→ 定量評価に適する。
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③ リアルタイム観察
フィルム:不可
I.I.-DR:可能
CR:不可
FPD:可能
● 意味
撮影と同時に画像表示できるか。
● 解説
I.I.-DR・FPDは透視・血管造影に適する。
CRは読み取りが必要。
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④ 画像処理・サブトラクション
フィルム:不可
I.I.-DR:可能
CR:可能
FPD:可能
● 意味
撮影後に画像演算できるか。
● 例
濃度補正、コントラスト強調、ノイズ低減、DSAなど。
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⑤ 画素サイズ
CR:約100μm
FPD:100〜200μm
※CTは約1mm〜100μm
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⑥ DQE(量子検出効率)
フィルム:低い
I.I.-DR:中等度
CR:中等度
FPD:高い
● 意味
入射X線をどれだけ効率よく画像信号に変換できるか。
DQEが高い
→ 少ない線量で高SNR
→ 被ばく低減
FPDが優れている理由はここ。
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■ 全体まとめ
フィルム
→ 記録するだけ(狭い許容幅・処理不可)
CR
→ デジタル化(広い許容幅・処理可・非リアルタイム)
I.I.-DR
→ 透視特化(リアルタイム可能)
FPD
→ 高DQE・高直線性・リアルタイム・処理自由度が高い
→ 現在の主流

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